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知らないということは恐ろしいことだ僕は
男女のゲームをまったく知らずに
生きてきた
童貞ではないが
決して
セックスが楽しいわけじゃない
フツウの学校を出て
フツウの友達と
フツウの遊びをして
フツウに恋をして
フツウにサラリーマンになった
僕は自分で自分に
「フツウ」という
レッテルを貼っていたのかもしれない
それに妥協してきた自分もいる
いつかそれをはがしてみたかった
ある仕事帰り
能無しの先輩に連れられて
入った
このビルで
僕は初めての体験をした
女性を買うという行為
これは僕にとっては
非常に活きの良い刺激になった
今まで人を動かすタイプではなかったし
無論、みんなの前に立って
引っ張っていくタイプでもなかった
一人の人間を
一晩購入し
僕の所有物のように扱えることが
なんだか
優越感のきわみのような気がした


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