gourmet
だがシステムメモリが不足していて
どうもうまくいかない
埒があかなくなった
おれは
そのパソコンを
そのままに
上着そして
記者の神器ともいえる
メモ帳、携帯、カメラ
を
手に
一目散に
駅前の
マンガ喫茶に向かった
出掛けに
俺が働いている部の部屋の上に
置いてある
テレビの音が聞こえた
「本日未明から明後日、明け方まで
強い豪雨が予想されるでしょう。。。。」
だが
そのときは
聞き流してしまうほど
その情報は
日常のワンシーンでしかなかったのだ
俺の会社が
ある駅は
都会といえば
都会だが
無理をして
「この駅は栄えている!」感じを作り出しているのが
見え見えで
綺麗な石畳で
作られた歩道が
駅前には広がっているが
それに反する様に
人はまばらだった
俺は駅前に
ある
マンガ喫茶に入った
大手チェーンではなくて
この近辺に
三店くらい出している
小規模な
マンガ喫茶だ
だが
その分
客のこと第一に考えているので
個室での過ごしやすさは
抜群だった
仕事はもちろん
プライベートでも
俺は
よく
このマンガ喫茶を
利用していた
うぃーん
計算されつくした
動きで
透明なトビラが開き
俺を中に招き入れた
「いらっしゃいませ」
湿った黒髪がウェーブして
それが
眉毛の下
目のギリギリのところまでたれている
ちょっとニキビ顔の男性が
力なく言った
まるで「ゲゲゲの鬼太郎」が
片目じゃなくて
両目を隠そうと
髪を伸ばしている途中のようだった
そんな
「鬼太郎」もどきは
ここの店長だった
店長は俺の顔を見たとたん
顔がパーッと明るくなり
「うわー増谷さんだぁ☆、、いらっしゃいませー」
と
猫なで声を出した


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